《ここでしか見られないお見送り風景の事》
いよいよ出航の時間。
やっと、完結篇に入ります(笑)季節外れの写真となりました。
午後2時出航時間、1時頃には桟橋へ。
入港日にいつのまにか消えていた人々が、続々とやって来ます。
最後、ツアーで一緒だった方とクジラの前で写真撮りっこ。
桟橋にはまだ、滞在している方や島中の方が総出でお見送りに出てくれます。
荷物を置いた乗客も
デッキに集まって別れのシーンが始まります。
この日の送り太古は小笠原ツーリストさん。
力強く叩く太古の音、手を振りあうたくさんの人たち。
ぶぉ~~~~汽笛が鳴り響きます。
ゆっくりと、ゆっくりと離岸し、海にハイビスカスの赤い花が投げ込まれ
「いってらっしゃ~い」「また、きっと帰って来るよ~!」
たくさんの声が混じり合って。やっぱり、なんだかうるるしました。
さぁ、ここからが見所なんです。
離岸したおがさわら丸を追いかけて来るボート。
警備船も含めると10艘以上はいたようです。
ぐんぐん追いかけて来ます。圧巻です。
それぞれの船が順番に出て、挨拶をします。
おが丸のかき分ける波でボートがかなりバウンドしていました。
なんどもなんども「きっとまた帰って来いよ~待ってるよ~~」
旅人もデッキの上から、お世話になったガイドさんの顔を見つけると
「ありがと~~~、楽しかったよ~~~」
たった3日の出会いにこんなにも熱くて切ない思いが溢れるなんて。
この島を訪れた方、皆、感無量の別れのシーンだったと思います。
この並走シーン、大きくして見てね
2015.9月小笠原の旅-最終話(前編)